記憶に残っている時期と記憶が薄い時期があるのはなぜ?自分を知るためのテクニック

ここで、ちょっと、あなた自身の事を理解してもらうために、ひとつのメカニズムの話をしようと思います。

あなたは、小さい頃から、今までの中で、記憶に残っている時期と、残っていない時期があると思います。

例えば、中学校の時の記憶は、数多く残っていて、その当時の同級生の顔と名前が、どんどんと溢れるように出てくる。

その思い浮かんだ同級生との、過去の思い出や、エピソードも溢れるかのように出てくる。

しかし、不思議な事に、高校の時の記憶は、あまり出てこない。同級生の名前と顔が浮かんでも、数人程度。

それに合わせての思い出や、エピソードも、溢れるように出てはこない。ひねり出す事で、何個か出てくる程度。

これって、不思議だと思います。なんで、時期によって、思い出せる事と思い出せない事があるのか。

それは、人間の防衛策なんです。

過去の出来事は、自分の中では、良いものだけをなるだけ、選定したいと思います。これは、本能的にそう判断してしまうのです。

というのも、もし、仮に嫌な記憶を中心に覚えているような仕組みが備わっているならば、人間の心は、皆、崩壊していきます。

それは、人間の世界を保持しているのには、ちょっと不向きな仕組みです。

だから、人間の記憶の仕組みとしては、嫌な思い出は、なるだけ、思い出さないように、脳の奥にしまわれてしまうのです。

そうすると、嫌な思い出は、あまり思い出さなくて良くなります。

逆に、良い思い出は、今の自分を良い状態にしてくれる良いものですから、人間としては、この記憶をひっぱりだせる方が、都合が良いわけです。

そのため、必然的に、人間は、良い記憶を中心として、思い出しやすくなっているのです。

そこから考えると、わかってくることがあります。それは、記憶が多い時期と、記憶が少ない時期がある事。

この原因は、記憶が多い時期というのは、あなたの中で、楽しい時期だった。
だから、脳が、積極的にこの記憶は、引っ張りだしやすい場所においてるわけです。だから、その時期の記憶は、簡単に思い出せます。

逆に、嫌な記憶。

これは、人間にとっては、あまり良くない記憶だと脳は判断します。できたら、思い出したくないものなのですから、積極的には、この記憶は引っ張りだしません。

むしろ、奥の方に置いてしまう。

だから、嫌な時期の事は、あまり思い出さないのです。
実際に、私がお話したした人で、入社してから、数年の記憶が、あまりにないという人がいました。

お話を詳しく聞いてみると、どうも、最初の直属の上司が、性格が非常に悪い人で、かなり嫌な事をされて、会社に行くのが嫌になり、この仕事をやめようか、どうしようか。でも、まだ入社したばかりだし。

そういった葛藤を数年繰り返していた。

その後、その上司は、無事という表現が妥当かはわかりませんが、不正が発覚して、会社をクビになったそうなのですが、ちょうど、そのぐらいの時期から。

その彼の記憶は、多くなってきていました。

それも、この嫌な記憶は、脳があまり思い出さないようにしているという、このメカニズムが大きく関係していると思われるのです。

この事からわかる事は、あなたが現状で、自信がなかったり、劣等感に悩んでいる場合、記憶が無い時期に、何かしら大きな原因があるのかもしれない。

そういった可能性がある事が見えてきます。

そして、その記憶というものは、たいてい、ゆがんで記憶されていますから、その記憶を良い方向に持っていく。

そうすると、あなたの自信を回復できる。そういった可能性が多くなるわけです。

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